☆そもそも欠点とは何かを考えてみましょう

欠点とは、人によって 見方が違うものですので はっきりした定義はないのですが多くの方は、自分が人より劣っている点 と考えています。

人より劣っている という事は、普通以下と考える方が多いでしょう。かなり劣っている点 と言い換えても良いのかもしれません。

たとえば、・運動神経
持久力がないので、いつも持久走では 下位に低迷している事が 欠点だと考えている方。

それから、・積極性に欠ける
自分から積極的に意見を言うことが出来ないし、人にも積極的に 話しかけられない事を 欠点だと考えている方。

これら2つの事例は、自分が勝手に欠点と思い込んでいるだけ です。

自分で欠点を克服しようと考え努力する事は、けっして悪い事ではありません。持久走でせめて真ん中くらいになりたいと言って、努力する事も良いでしょう。人前で積極的にしゃべれるようになる為に、努力する事も良いでしょう。あなたがもし学生でしたら、むしろそうするべきかもしれません。

しかし、これらの事は人に迷惑をかけているわけではありません。だから克服できないからと言って、落ち込む事もないのです。

人には必ず得手不得手があります。
どんなに優れた人間でも、必ず苦手なものがあるという事です。ですから あなたが欠点 と思い込んでいるものは 多くの分野の中の 1つにすぎないという事です。

苦手を克服する事は 大変素晴らしい事ですが その為に多くの時間を割いて、他の事が おろそかになるのであれば それはとても もったいない事です。

多くの時間を割いて、苦手を克服したとしても 一流になるのは難しく 「普通」になるだけだからです。

社会人になると、学生以上に競争社会になります。しかも、お金に絡む仕事に就くことになりますので 今以上に厳しい世界に飛び込まなくてはなりません。社会人は、苦手を克服するよりも 得意分野を 伸ばすことで
その他 大勢の方、あるいは ライバル店との差別化を 模索しています。

なぜかというと、「普通」では生き残っていけないからです。何か突出しているものを持っていないと、差別化が出来ないので ライバルに負けてしまうのです。

では 1つ「参考事例」 を出してみます。

私の知り合いで、「渡瀬 謙さん」 と言う方がおります。
学生時代はとても内向的で赤面症・・・。 人前で話すことはおろか、大勢の中で騒ぐことさえも苦手でした。本人は、それを欠点だと思い 必死に克服しようと努力したそうです。

しかし、努力すればするほどストレスが溜まり いつしかそれが大きな負担となっていきました。結果、なかなか 克服することが出来ません。学生時代は、それがコンプレックスで 自分の最大の欠点だ と 思い込んでいたのです。

社会人になっても相変わらず、内向的な部分は克服出来ていません。

渡瀬さんは、リクルート と言う競争社会に入社したのですが ここでの仕事は、何と 一番苦手な「営業」だったのです。人前では、おどおどしてしまうので なかなかうまくしゃべることが出来ません。その為、6か月間は営業成績がほとんどゼロだったそうです。

プレゼンを何度も繰り返し、自分なりの 努力はしてみるのですが なかなか営業成績が上がりません。その時 渡瀬さんは 「しゃべりがうまかったら仕事が取れるのに」 と 自分の性格を恨んだそうです。

渡瀬さんは、仕事が取れない理由を ずっと自分の性格のせいだと思い込んでいました。

ある日、トップセールスの方と同行する チャンスが 訪れました。「トップセールスの方は どんな営業トークをするのか?」 という事を 盗もうと、ワクワクしながら同行しました。取引先の担当者が 現れて、何をしゃべるのかを観察しても なかなか仕事の話をし出すそぶりがありませんそれどころか、先輩は ほとんどしゃべらないのです。ぼそり、ぼそり、としゃべるだけで、プレゼンは ほとんどしませんでした。

それでも別れる間際には 相手から 「ではお願いします」 と 契約が 取れてしまうのです。渡瀬さんは、不思議で仕方ありませんでした。 そこで そのトップセールスの先輩に コツを聞いてみました。

すると こんな事を言われたのです。

「 お客さんは、いきなり仕事の話をし出すと 壁を作ってしまい 契約までもっていくのはとても大変になる。だから 壁を作らないようにする事が 最初にやる事なのだ 」 と 言われたのです。

同行した時のお客様は、初めて会ったお客様ではなかったので、 すでに 壁が出来ていなかったのです。信頼関係が 築けていたという事です。その為に がっついて 仕事の話をしなくても、簡単に 契約が取れてしまった という訳。

渡瀬さんは、今まで営業成績が上がらなかったので あせりから、お客様を説得させようと必死に 営業トークだけを 勉強していた為 契約が取れなかったことを 悟りました。

つまり しゃべりが下手だったから 営業成績が 上がらなかったわけでは なかったのです。仕事に対する 取り組み方の順番を 間違えていただけなのです。

自分の欠点のせいではなかった という事に気づいた渡瀬さんは 営業方法を ガラリと変えました。まずは お客様との 信頼関係を築く事に専念し、信頼関係が 築けるまでは けっして仕事のプレゼンは しないようにしたのです。

この事は、渡瀬さんにとって 全くストレスにはなりませんでした。なぜなら、しゃべりが苦手な 渡瀬さんでも 簡単にできたからです。いや、しゃべりが苦手な 渡瀬さんだからこそ 相手から 信頼されたのです。

営業マンは、相手を説得しようと 色々なメリットや 商品の良さを 伝えようとしますが、聞いている お客様は それを 100%信じようとは致しません。

なぜなら、その商品を売り込むためのトークだからです。その点、渡瀬さんは営業トークが苦手だったので 自分から積極的に 商品説明はしませんでした。相手が 知りたいことだけを 説明する事に 徹したのです。

トークは 苦手でも、商品知識だけは 他の営業マンに 負けないだけのものを 持っていたので、相手が 知りたいことだけを 丁寧に説明すると、お客様は 余分な事を聞かずに済むので ストレスがかかりません。その為、渡瀬さんを とても信頼してくれたのでした。

コツをつかんだ 渡瀬さんは、それ以来 メキメキ営業成績を上げてリクルート と言う 巨大組織の中で、全国1位の営業成績を上げてしまったのです。

ここで 言いたいことは、渡瀬さんは 自分の欠点だと思っていた事が 営業マンとしての 最大の武器になる事を 知った事です。欠点 と思っていた事が 最大の長所(仕事上の武器) となったのです。

いかがだったでしょう?

欠点とは、 「自分が勝手に、他より劣っている部分だ と 思っているだけ。」 と いう事が 伝わりましたか?ちなみに 渡瀬さんは 26冊の本を書いている 著者ですがその中で もっとも 学生さんに伝えたい 1冊の本を 推薦してくれました。

内向型の方には 是非読んでほしい 1冊だそうです。
こちらをクリック

渡瀬さんからのコメントも合わせてご覧ください。

「あなたは自分の性格が大好きですか?」

私は、大勢の社会人が参加する講演の場などでこの質問をするのですが「大好き」と答える人はいまだに1人もいませんという事は。みんな自分の性格に対して100%満足してはいないと言えます。

そんな私は、かつては自分の性格が100%大嫌いでした。子供の頃から超がつくほど内気で口下手であがり症。人と話をすることすら緊張してあがってしまう人間でした。

授業中に先生に指されただけで顔が真っ赤になって全身に大汗をかいてしまうほどです。そのせいで、いつもひとりでいるようになりました。もちろんさびしい気持ちもありましたがそれ以上に誰かと一緒にいて緊張するのが苦痛だったのです。

そしていつも思っていました。もっと誰とも気軽にしゃべれるような明るい性格になりたいと。それは、大人になっても続きます。人とうまく会話ができなかったり仕事でうまくいかなかったりすると全部自分の性格がわるいせいだと決めつけていました。

そんな性分なので女性に対しても臆病でした。女の人に話しかけようとするだけであがってしまうし二人きりになると何をしゃべっていいのかわからずに緊張して固くなります。当然、話が盛り上がるはずもありません。

自分は仕事もうまくいかないしこのまま一生独身で過ごすのかなあと、暗い気持ちになっていました。

ところが今では、講演で全国を飛び回り雑誌やテレビなどでも紹介され、本を20冊以上書いて田舎の広い土地に家を建てて妻と一緒にのんびりと過ごしています。大手企業からも仕事の依頼が入るので、生活も安定しています。

こう言うと「ずいぶん苦労して性格を変えたのだろう」と思われるかもしれませんね。でも実際は違います。もとの暗くて地味で口下手であがり症の性格は今でもまったく変わっていません。昔のままの性格で、いまの仕事や生活をしています。

でもひとつ違うのは昔は自分の性格が大嫌いだったのに対して今は自分の性格が好きになっていることです。

私は社会人になってからはしばらくの間は自分の性格をなんとか良くしたいと努力していました。性格が明るくなるための本を読んだり話し上手になるための学校に通ったりもしました。

でもどんなにやってもうまくいきません。

それに頑張って明るくしようとするほどストレスがたまって苦痛になってしまうのです。「いつまでこんなことを続けていればいいのだろう?」そう思っていたときに自分の性格をさらけ出す機会がとつぜん来ました。

4冊目の本を書いたときに編集者の意向で自分の過去の(イヤな)性格をすべてさらけ出したのです。それまでずっと人に気づかれないように隠してきた自分のわるい性格。それを本の中ですべて書いてしまったことで多くの人に知られるようになりました。

正直言って恐かったです。これでいままで付き合ってくれていた人にもソッポを向かれてしまうのではないか。こんな性格だったのかとバカにされるかもしれない。そんな風におびえていました。

ところが、結果は意外なものだったのです。人が離れていくどころかむしろ親しげに近づいてきてくれました。
それまで距離をとっていた人も、気軽に話しかけてくるのです。

わるい性格だからと嫌われるどころか好意を持って接してくれるようになりました。昔からの性格を人に知られたら絶対に嫌われると思いひたすら隠してきたのは何だったのだろうと思いました。

そこで私は大きなことに気づきました。それは、性格によいもわるいもないということ。
地味で暗いからわるい性格とか明るくて活発だからよい性格ということはないのです。

私の口下手であがり症の性格というのは単なる「個性」です。人と違うというだけで
人よりわるいわけでは決してないのだということに気づきました。

そこに気づくと生活が一変します。

これまでかなりの時間を使っていた「自分の性格を変える作業」をしなくてもよくなります。毎日のように悩んでいた自分の性格についてもう悩む必要もなくなります。すると、もっと別の仕事のことなどに集中できるようになるのです。

結果として、私はたくさんの本を書いたり、全国に講演に行ったりすることができました。

「口下手だけどわかりやすい本を書く人」
「あがり症だけど、聞いてためになる話をする人」

これが私への評価です。

仕事の内容と性格とは全く関係ないのがわかるでしょう。

社会人になって認められるのは性格ではなくてもっと他のことなのです。人はみんな違います。違っていて当たり前です。かつての私はそれをむりして人と同じようになろうとしていたのですね。

いまではどんなところでも堂々と「自分は内気で口下手であがり症の人間です」と言っています。それこそが私の個性であり、他人との違いに他なりませんから。

       サイレントセールストレーナー 渡瀬 謙

いかがだったでしょうか?
短所も視点を変えると長所にもなりえるという事がお分かり頂けましたか?

他人には誰しも欠点や短所があります。
欠点や短所を克服してもスペシャリストになれるわけではありません。是非長所を伸ばすような考え方をしてくださいね。

私は、学生服の販売をしておりますがこの商売を通じ、子供さんのモチベーションを上げることが出来ればと考えてこのブログを書かせていただいております。学生服のホームページから色々な情報をご覧いただけますので、良かったらご覧くださいね。

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